昨日。神戸市内にあるかやぶき屋根を訪ねた事を書きました。

茅葺き屋根の家は、私の故郷にも,少なくなりましたが残っています。有名なのは五箇山ですね。

金沢白山神戸 145

私の父方の祖父の家は農家でした。私が幼い頃には茅吹き屋根の家でした。時々遊びに行くと、祖父はたいそう喜んでいたことを思い出します。祖父のその側に座ったり、祖父の膝に乗せてもらい、祖父や祖母から囲炉裏でサツマイモ、餅などを焼いてもらった記憶があります。囲炉裏は家族団らんの場所でした。囲炉裏を囲んで食事やお茶を楽しんで、・・私はおやつを貰う処、祖母、祖父に思い切り甘えることが出来る囲炉裏端でした。

江戸時代だったと思いますが、その家が建てられたときから決して絶やさない囲炉裏の火が燃えていました。見上げるとススで黒光りした大黒柱や梁が見え、茅葺きの天井も見えました。立ち上がる囲炉裏の煙は、茅の強度を高めて、害虫を燻す効果もありました。庭の木にブランコも作って貰いました。そんなわけで、茅葺きの家には幼い頃の思い出がいっぱい。

その家も15年前だっかかな?茅葺きから瓦に変わりがっかりしました。。言葉にしませんでしたが、・・茅葺きを吹き替えるには、40〜80年毎に300〜500万円くらいかかります。その材料になる茅も年々、職人も居なくなっています。囲炉裏も近代的な台所に変わり、完全に祖父祖母の思い出が切れた感じがして寂しい気がしました。

irori-w176  この囲炉裏は、田舎の囲炉裏の物ではないです。でもかやぶき屋根と囲炉裏を見ると祖父や祖母の思い出とともに懐かしく思えてきます。

富山ではこの五月になると、田植えが終わります。神戸の西区、北区西区の田植えは水門水路の順番があるらしくて6月に田植えだと聞いています。

五月には、富山の砺波ではチューリップが一面に咲く公園と、球根を育てている農家の畑には一面のチューリップが咲きますね。

画像 481 











   球根を取り終えると、また再び耕して、水田に変わります。
PP20_B11




田植えの時や夏の暑い時期に田んぼの草取りをしている頃に、祖父を訪ねて行くと泥だらけになり一緒懸命に半裸姿で・・時々越中褌姿の野良着で仕事をしていた姿を思い出します。昭和20年代の頃です。

井戸端で手足を荒い、スイカを切ってくれた。また一緒に五右衛門風呂にも入りました。周りの鉄が熱いので、膝に乗せて抱き上げながら入った時に、祖父の優しさも感じ取っていた懐かしさを思い出しますね。今はそのような風呂もなくなりましたね。

五右衛~1

 今は節電とかクールビズか言われる時代ですが、蒸し暑い日本の夏には自然のままに暮らしていた昭和の知恵も大切なのかもしれません。一番の知恵は資源を大切に無駄に使わないことかな・・?

tannbo-hannten98


父や祖父の影響かな?夏の自宅内では,クーラーは使わないで半裸で過ごすことが多いです。よほど暑いときに扇風機です。一人暮らしのだからですね。浴衣や作務着で過ごす事が多いです。
田舎を訪ねると、半裸になることを進められる事も多いです。 環境の影響かな。都会とは違うから・・田園を渡る風だとクーラーは要らないです。